◆2002年度こんなの読んだよランキング◆36冊◆ |
★第一回羊王国賞★
1.「海辺のカフカ」村上春樹
まあ妥当と言えば妥協ではあるけれど、下の「世界の終わりの物語」とどちら
を選ぶか、ちょっと迷いました。
それでも村上春樹の新作は再読できるということと、いままでと違った登場
人物に魅力を感じたので、初の王国賞受賞です。ぱちぱち。
★★★★本
2002年の1年間に読んだ本の中でもっとも良かった本
2.「世界の終わりの物語」パトリシア・ハイスミス
3.「ミスター・ヴァーティゴ」ポール・オースター
「世界の終わりの物語」はSFに近い小説集ですね。
とても現実的な未来が待っています。
アメリカ文学の正当的な系譜をたどって出てきた21世紀を感じさせる小説集
なんですが、よくよく考えると私たちはこうしたテイストをづっと昔、筒井康
隆の初期作品で経験しているのですね。
それがあって王国賞を譲りました。
オースターは熟練の域に達していて、物語というものがいかに力を持っている
かということを再認識させてくれる本てした。
★★★本
とても興味深くて、楽しめた本
4.「パラケルススの薔薇」J・L・ボルヘス
5.「遊戯の終わり」フリオ・コルタサル
6.「クリプトノミコン」ニール・スティーブンスン
7.「路上」ジャック・ケルアック
8.「郷愁」ヘルマン・ヘッセ
9.「美濃牛」殊能将之
10.「秘境駅へ行こう!」牛山隆信
本当はラテアメ小説をもっと読みたかったのですが、二冊で終わってしまいま
した。久しぶりに読むボルヘスはよかったです。
ケルアックもヘッセも古びていなかったですね。
「秘境駅へ行こう!」は旅行記ではいちばんの出来で楽しかったです。
★★本
面白かった本
11.「行きあたりばっ旅」シェルパ斉藤
12.「サイダーハウス・ルール」アーヴィング
13.「風景進化論」椎名誠
14.「黒の碑」ロバート・E・ハワード
15.「悪魔のパス 天使のゴール」村上龍
16.「恋愛のススメ」吉田伸子
17.「リプリー」パトリシア・ハイスミス
18.「女嫌いのための小品集」パトリシア・ハイスミス
19.「スプートニクの恋人」村上春樹
20.「犬の人生」マーク・ストランド
21.「アー・キン」サマセット・モーム
22.「真夜中の滑降」アーウィン・ショー
23.「夏の庭」湯本香樹実
昨年はハイスミスを見つけて、けっこう読みました。
こう見ると日本の作家はあまり読まなかったみたいですね。
このランクの本が少ないというのは本読みとは言えないなあ。
★本
ふつうの本
24.「nakata.net 2000」中田英寿
25.「老いてはカメラにしたがえ」赤瀬川源平
26.「できるかな」西原理恵子
27.「できるかな・リターンズ」西原理恵子
28.「見知らぬ乗客」パトリシア・ハイスミス
29.「鞄に本だけつめこんで」群ようこ
30.「本は鞄をとびだして」群ようこ
31.「鉄道員物語」宝島社文庫
32.「廃墟の歩き方・探索編」栗原亮監修
33.「ハリセンボンの逆襲」椎名誠
34.「全日本荒唐無稽観光団」網島理友
35.「サブカルチャー世界遺産」扶桑社
36.「ネクスト」マイケル・ルイス
まあここに入ってくるのは暇つぶしのための本という感じでしょうか。
2003.1.19
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