◆2001年度こんなの読んだよランキング◆45冊◆

★★★★本
2001年の1年間に読んだ本の中でもっとも良かった本

1.「祈りの海」グレッグ・イーガン
2.「タクラマカン」ブルース・スターリング
3.「ウイリス・ウェイド物語」ジョン・P.マーカンド
4.「存在の耐えがたきサルサ」村上龍対談集

SFが2点。この2冊には小説の未来形を感じました。
どちらも短編集ですが、どちらの作家も短編の方がインパクトが あるものを書いていると思います。
「ウイリス・ウェイド物語」は古き良き時代のアメリカ小説で、 ひとりの少年がビジネスに目覚め、成功を握るまでの成長物語。
ピューリタンの企業倫理が味わえる冗長な本です。
今年の村上龍は小説よりもテレビとか対談集の方が面白かったです。



★★★本
とても興味深くて、楽しめた本

5.「原初の光」ピーター・アクロイド
6.「オスカー・ワイルドの遺言」ピーター・アクロイド
7.「希望の国のエクソダス」村上龍
8.「岳物語」「続岳物語」椎名誠
9.「黄金時代」椎名誠 文芸春秋
10.「国境の南、太陽の西」村上春樹
11.「あ・じゃ・ぱん」矢萩俊彦
12.「それがぼくには楽しかったから」リーナス・トーバルズ
13.「モロッコ流謫」四方田犬彦
14.「25時」デイヴィッド・ベニオフ
15.「三つのブルジョア物語」ホセ・ドノーソ
16.「ウッツ男爵」ブルース・チャトウィン
17.「日本列島を往く」(1)鎌田慧

今年はピーター・アクロイドという面白い作家を発見しました。
あとは「希望の国のエクソダス」と「あ・じゃ・ぱん」といった現在を 風刺した小説も面白かったですね。
このメルマガで紹介した本の多くはここに位置しています。
さて椎名誠のブームはまだ続いているのでありました。



★★本
面白かった本

18.「青ひげと鬼」小松左京
19.「欲望と幻想の市場」エドウィン・フェーブル
20.「すっぽんの首」椎名誠
21.「恐怖の黄金時代」南條竹則
22.「鉄道廃線跡を歩く」宮脇俊三
23.「苦しい思い出」ジェイムズ・サーバー
24.「ラブ・ゼネレーション」早川義夫
25.「宇宙消失」グレッグ・イーガン
26.「パラサイト・イヴ」瀬名秀明
27.「レキシントンの幽霊」村上春樹
28.「マルコポーロと書物」四方田犬彦
29.「白夜物語」五木寛之
30.「明るい旅情」池澤夏樹
31.「ゼウスガーデン衰亡史」小林恭二
32.「プロレタリア文学はものすごい」荒俣宏
33.「仕事が人をつくる」小関智弘
34.「モロー博士の島」H・G・ウェルズ

あまり傾向が見えないリストだけど、そのときどきに楽しんだ本たち。
「欲望と幻想の市場」は古き良き時代のアメリカの金融業界がわかって面白い。



★本
ふつうの本

35.「ショック・ロック」ジェフ・ゲルブ編
36.「ディーリングルーム25時」加藤仁
37.「ブラック・マネー」マイケル・トーマス
38.「会社を読む」佐高信
39.「RYU’S倶楽部」村上龍対談集
40.「アブサン」クリストフ・バタイユ
41.「本読みまぼろし堂目録」荒俣宏
42.「フィジカル・インテンシティ・2」村上龍
43.「黄昏の岸 暁の天」小野不由美
44.「ぼくらの村の風力発電」笠原秀
45.「路面電車」今尾恵介

いろいろつまんない本も読んだけど、ここに登場していないものは記憶にも 残っていないものということになります。
小野不由美の新作が楽しめなかったのが残念でした。


2001.12.30

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